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【病態】
生体内のコルチゾールが過剰になることで引き起こされる病態です。
犬で一般的によく見られます。
【診断】
多飲多尿、多食、腹囲膨満、脱毛、皮膚菲薄化などの臨床症状を呈する症例に対して
ACTH刺激試験を行うことでクッシング症候群であるかの診断とする場合が多いです。
クッシング症候群には下垂体腺腫(PDH)と副腎腫瘍(AT)などがあり、その区別は超音波検査などによって付けます。
【治療】
内科療法と外科療法に分けられます。
内科療法ではコルチゾールの分泌を抑えるお薬を内服します。これは生涯投薬が必要となります。
外科療法は転移や血管への浸潤などを防ぐ目的で行います。
【予後】
クッシング症候群はそれ自体は緊急性がある疾患ではありませんが、合併症の中には
致命的になる疾患も含まれます。内服薬で良好にコントロールできる場合の予後は良好ですが
合併症を併発した場合はその治療も必要となり、予後は注意が必要です。
13歳のワンちゃんで呼吸促拍、腹囲膨満の主訴で来院された子に関して。
ACTH刺激試験でクッシング症候群(PDH)と診断し、内服を開始しました。
定期的なチェックで良好にコントロールできている状態です。
クッシング症候群でお困りの方は是非ご相談ください。
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