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【病態】
ウサギのメラノーマは、メラニン色素を産生する細胞から発生する悪性腫瘍です。主に皮膚や粘膜に発生し、黒褐色のしこりや斑点として見られることが多いです。発生頻度は比較的稀ですが、成長が早く周囲組織への浸潤や遠隔転移を起こすこともあります。特に高齢のウサギで発生がみられることが多いです。
【診断】
診断は、まず外観で黒色や褐色の腫瘤が確認されますが、確定診断には組織生検が必要です。病理検査でメラノーマ特有の細胞構造やメラニン色素の有無を確認します。さらに、転移の有無を調べるために、リンパ節や肺などの画像検査を行うこともあります。
【治療】
治療は主に外科的切除が基本となります。腫瘍をできるだけ広範囲に摘出することで再発のリスクを減らします。切除が難しい場合や転移がある場合は、放射線治療や化学療法の検討もありますが、ウサギでの報告は限られています。術後は定期的に経過観察を行い、再発や転移の早期発見に努めます。
【予後】
予後は腫瘍の大きさや浸潤の程度、転移の有無により異なります。早期に完全切除できた場合は良好な予後が期待できますが、進行した場合や転移が認められる場合は予後不良となることが多いです。定期的な健康チェックと早期発見が重要です。
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