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【病態】
ウサギの精巣腫瘍は、精巣に発生する腫瘍のことで、主にセルトリ細胞腫や間質細胞腫(ライディッヒ細胞腫)、または悪性の精巣細胞腫などが知られています。高齢のオスウサギで多く見られ、腫瘍が大きくなると、精巣の腫脹や痛みを伴うことがあります。ホルモン分泌の異常による性ホルモンバランスの乱れが見られる場合もあり、行動変化や皮膚の変化が起こることもあります。
【診断】
診断は、触診による精巣の腫大やしこりの確認が第一歩です。超音波検査で腫瘍の大きさや内部構造を評価し、良性か悪性かの推測に役立てます。必要に応じて、腫瘍の組織検査(生検)を行い、確定診断をします。血液検査でホルモンレベルの異常を調べることもあります。
【治療】
治療は基本的に外科的な精巣摘出術が第一選択となります。早期に摘出することで、痛みの軽減やホルモン異常の改善が期待できます。術後の経過観察が重要で、再発や他臓器への転移の有無を確認します。悪性の場合は追加治療が検討されることもありますが、ウサギでは化学療法の報告は少なく、ケースバイケースです。
【予後】
良性腫瘍であれば摘出後の予後は良好で、多くの場合再発は少ないです。しかし、悪性腫瘍の場合や、発見が遅れた場合は転移や再発のリスクがあり、予後は不良になることがあります。定期的な健康診断と早期発見が重要となります。
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