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【病態】
カメは多くが卵生の動物で、卵管から卵が排泄できず詰まってしまうことがあります。合併症として卵管がクロアカ(総排泄腔)から脱出してしまうことがあります。
小型のカメであれば用手で整復できることもありますが、大型のカメの場合は開甲して、卵巣と卵管を腹腔側から整復することが必要になる場合があります。
繁殖に興じない場合は卵巣卵管も同時に切除します。
【診断】
目視で総排泄腔脱を確認し、腹腔内の状況を画像検査(レントゲンや超音波検査)で確認します。
【治療】
まず用手での整復を試みます。
再脱出することがあれば、開甲して卵巣卵管摘出術を検討します。
【予後】
周術期を乗り切れば、予後は良好です。
カメの卵巣は体腔外に容易にけん引できるので、卵巣うっ滞が再発することは多くありません。
【症例】
4歳、ヘルマンリクガメ、メス
他院より卵管脱の整復ができないという紹介で来院した子です。
カメの術後管理はかなり長期にわたりますので、手術後に食道チューブを設置し、栄養学的補助を行います。
幸いこの子は術後1週間ほどで自力採食が可能となりました。
カメの卵管脱や開甲の手術でお困りの方はぜひご連絡ください。
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