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チンチラの膀胱結石 2026.01.19

【病態】
チンチラの膀胱結石は、尿中のミネラル成分が析出・結晶化し、膀胱内で結石を形成する疾患です。チンチラではカルシウム代謝の特性から、炭酸カルシウムを主成分とする結石が多くみられます。高カルシウム食、飲水量の不足、運動量の低下、慢性的な膀胱炎などが発症要因となります。結石が膀胱内で刺激を与えることで炎症が生じ、さらに尿路閉塞を引き起こすと急速に全身状態が悪化します。

【診断】
診断は臨床症状と画像検査を組み合わせて行います。血尿、排尿時の疼痛、頻尿、尿量減少、食欲低下などが主な症状です。X線検査ではカルシウム含有結石が高頻度に描出され、診断に有用です。超音波検査では膀胱内の結石の位置や大きさ、膀胱壁の肥厚の有無を評価できます。必要に応じて尿検査を行い、炎症や感染の有無を確認します。

【治療】
治療の第一選択は外科的に膀胱切開を行い、結石を摘出する方法です。チンチラでは内科的に結石を溶解することは困難であり、保存療法のみでの改善は期待できません。手術後は疼痛管理、抗菌薬投与、輸液療法を行い、排尿状態を慎重に観察します。再発防止のため、食事内容の見直しと飲水量の確保が重要となります。

【予後】
結石を早期に摘出できた症例では、予後は比較的良好です。しかし、尿路閉塞を伴う重症例や診断が遅れた場合には、腎機能障害や全身状態の悪化により予後が不良となることがあります。食餌管理と定期的な健康チェックを継続することで、再発リスクを低減することが可能です。

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