カインド動物病院

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デグーの不正咬合 2022.06.28

【病態】

デグーは、モルモットやチンチラと同じげっ歯目に分類される動物で、すべての歯が常生歯です。不適切な食餌や外傷により不正咬合が発生します。

また上顎切歯歯根部が腫瘤状に成長する仮性歯芽腫(pseudo-odontoma)が時折みられることがあります。

【診断】

目視で口腔内に過長した歯冠を確認することで診断します。また顎骨に向かって過長する歯根はレントゲンにて確認が可能です。

多くの場合は、沈静下で確認することとなります。

【治療】

過長した切歯および臼歯を切削します。

切歯の歯根の病変はネブライジング、酸素化、抗生物質の投与などの内科治療と、鼻骨切開による病変の摘出を行う外科治療に分けられます。

【予後】

常生歯であるため1度の切削で不正咬合が完治するケースは非常にまれです。

定期的な切削が必要になります。

歯根の病変を伴う症例は、食欲低下、全身状態の悪化、呼吸不全を伴うことが多く予後には注意が必要です。

 

4歳のデグーさんで口からよだれが出る、食べ物を食べているときに取り落としてしまうという主訴で来院されました。呼吸状態や全身状態は良好でした。

沈静下で臼歯の切削と血液検査、レントゲン検査を行いました。

口腔内の臼歯の切削のみ行いましたが、定期的な処置をお勧めしております。

 

当院ではデグーさんの歯の治療も行っております。お困りの方はご相談ください。

 

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