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ハリネズミの口腔歯肉炎 2026.06.06

【病態】
ハリネズミの口腔歯肉炎は、歯肉や口腔粘膜に炎症が生じる疾患です。歯石の蓄積や歯周病、歯根感染、外傷などが原因となることが多く、細菌感染を伴いながら進行します。炎症が慢性化すると歯の動揺や脱落を引き起こし、さらに顎骨へ感染が波及することもあります。高齢個体での発生が多く、進行すると強い疼痛によって採食が困難になります。

【診断】
診断は口腔内検査によって行います。食欲低下、体重減少、流涎、口臭、硬いフードを食べられないなどの症状が認められます。ハリネズミでは十分な口腔内観察が困難なことが多いため、鎮静または麻酔下で詳細な検査を実施することがあります。歯根病変や骨への波及が疑われる場合にはX線検査やCT検査を行います。

【治療】
治療は原因となる歯科疾患の除去が基本です。感染に対して抗菌薬を投与します。疼痛管理も重要であり、消炎鎮痛薬を併用しながら治療を進めます。採食量が低下している場合には強制給餌や輸液などの支持療法を行うこともあります。

【予後】
軽度から中等度の症例では適切な歯科処置によって良好な経過が期待できます。しかし歯根感染や顎骨への感染が進行した症例では治療が長期化することがあります。また、ハリネズミでは口腔内腫瘍が比較的多く発生するため、口腔歯肉炎と類似した症状を示すことがあります。食欲低下や流涎がみられた場合には早期の診断と治療が重要です。

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