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ハリネズミの真菌症 2026.04.11

【病態】
ハリネズミの真菌症は、主に皮膚糸状菌によって引き起こされる皮膚感染症で、トリコフィトン属菌などが原因となることが多いです。若齢個体や免疫力が低下している個体で発症しやすく、飼育環境の湿度や衛生状態も発症に影響します。感染は接触により広がり、同居個体や人へ伝播する可能性もあるため注意が必要です。

症状としては、針の脱落、皮膚のフケや乾燥、紅斑、痂皮形成などがみられます。進行すると広範囲に皮膚病変が広がり、掻痒や二次感染を伴うこともあります。

【診断】
診断は皮膚病変の観察に加え、検査によって行います。被毛や皮膚のサンプルを採取し、顕微鏡検査や培養検査により真菌の存在を確認します。ウッド灯検査が補助的に用いられることもありますが、すべての菌種で陽性となるわけではありません。必要に応じて他の皮膚疾患との鑑別を行います。

【治療】
治療は抗真菌薬の投与が基本となります。軽度の場合には外用薬で対応し、広範囲に及ぶ場合や重症例では内服薬を併用します。あわせて飼育環境の清掃と消毒を徹底し、再感染を防ぐことが重要です。同居個体がいる場合には同時に治療や隔離を行う必要があります。

【予後】
適切な治療により多くの症例で改善が期待できますが、治療には数週間から数か月を要することがあります。環境中に真菌が残存すると再発する可能性があるため、継続的な管理が重要です。人にも感染する可能性があるため、取り扱い時の衛生管理にも注意が必要です。

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