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フェレットの播種性特発性筋膜炎 2026.03.28

【病態】
フェレットの播種性特発性筋膜炎は、全身の筋膜や筋肉周囲に炎症が広がる原因不明の炎症性疾患です。若齢から中齢の個体で発生することが多く、急性または亜急性に進行します。筋膜や結合組織に強い炎症と線維化が生じることで、疼痛や運動障害が引き起こされます。発熱、食欲不振、体重減少、歩行困難などの全身症状を伴うことが多く、進行すると筋肉の硬化や可動域の低下が顕著になります。

【診断】
診断は臨床症状と検査所見を総合して行います。触診で筋肉の硬結や圧痛が認められることがあり、血液検査では炎症反応の上昇がみられる場合があります。画像検査では筋肉や筋膜の肥厚が確認されることがありますが、確定診断には筋膜や筋組織の生検による病理組織検査が必要です。他の感染症や腫瘍性疾患との鑑別も重要です。

【治療】
治療は免疫抑制を目的とした内科療法が中心となります。ステロイドを主体とした治療により炎症の抑制を図りますが、反応には個体差があります。疼痛管理や栄養管理を含めた支持療法も重要であり、症状に応じて治療内容を調整します。再発や治療抵抗性を示す症例もあり、長期的な管理が必要となる場合があります。

【予後】
本疾患は進行性で予後不良とされることが多く、治療に反応しない場合には短期間で全身状態が悪化することがあります。一方で、早期に治療を開始することで症状の進行を抑えられる例もあります。再発のリスクがあるため、継続的な経過観察が重要です。

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