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【病態】
フェレットの脊索腫は、胎生期に存在する脊索の遺残組織から発生する腫瘍で、比較的まれではあるものの、フェレットでは特徴的にみられる腫瘍の一つです。発生部位は尾部や尾根部に多く、皮下に硬い腫瘤として触知されることが一般的です。発育は緩徐な場合が多い一方で、局所浸潤性が強く、周囲組織や骨に浸潤することがあります。遠隔転移は少ないものの、腫瘍の増大に伴い歩行障害や排泄障害などの神経症状を引き起こすことがあります。
【診断】
診断は身体検査による腫瘤の触診と画像検査を組み合わせて行います。X線検査では尾椎の骨融解や変形が認められることがあり、腫瘍の骨浸潤を評価します。超音波検査やCT検査は腫瘍の広がりや周囲組織との関係を把握するうえで有用です。確定診断には外科的摘出後の病理組織検査が必要となります。
【治療】
治療の第一選択は外科的切除です。腫瘍が尾部に限局している場合には、尾の部分切除または断尾によって腫瘍の完全切除が可能なことがあります。ただし、局所浸潤が強い場合には完全切除が困難となることもあります。放射線治療や化学療法については有効性の報告が限られており、現時点では標準的治療として確立されていません。
【予後】
完全切除が可能であった場合には、比較的良好な予後が期待できます。一方、切除が不完全であった場合や再発が認められる場合には、腫瘍の再増大により生活の質が低下することがあります。遠隔転移は少ないものの、局所再発のリスクがあるため、術後も定期的な経過観察が重要です。
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