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チェリーアイとは、犬の第三眼瞼にある涙腺が突出することで生じる状態です。この涙腺は通常、目頭の内側に隠れており、涙の分泌を助けています。しかし、腺が突出すると、目頭に赤く腫れた組織が露出し、これが「チェリーアイ」と呼ばれる理由です。この状態は特に若齢犬や特定の犬種(ブルドッグ、コッカースパニエルなど)でよく見られます。
チェリーアイの診断は、視診によるものが一般的です。腫れた第三眼瞼腺が目頭に露出しているのが見える場合、チェリーアイと診断されます。視力や目の健康に悪影響を与えることは少ないですが、放置すると慢性的な眼の炎症や乾燥症のリスクが増す可能性があります。
チェリーアイの治療には、外科的手術が一般的です。また、術後のケアとして抗生物質や消炎剤を使用することが一般的です。軽度の場合、マッサージや目薬による管理が行われることもありますが、根治治療には手術が必要な場合が多いです。
手術後の予後は良好で、腺が再度突出するケースは少なくなります。手術後は角膜潰瘍が合併症として挙げられますが、早期発見・治療が重要であり、放置すると慢性的な眼疾患につながる可能性があります。術後の適切なケアと定期的なチェックアップにより、長期的な眼の健康が維持されます。
下の写真の子はオーナー様が目の異変に気付きご来院されました。
チェリーアイであったため、綿棒による整復を行い点眼をお願いしました。
3日後には再度突出することもなく、経過は良好です。
眼に異変を感じたらすぐ病院を受診しましょう。
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