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【病態】
犬の右心耳血管肉腫は、右心耳に発生する高悪性度の血管性腫瘍です。
腫瘍は急速に増殖し、心膜内出血や心タンポナーデを引き起こします。
早期発見が難しく、進行すると心機能低下や突然死の危険性があります。
【診断】
心エコー検査や胸部X線、心電図で右心耳の腫瘤や液体貯留を確認します。
CTで腫瘍の範囲や転移を評価し、詳細な病変像を把握します。
最終診断は、病理組織検査により悪性血管腫と確定されます。
【治療】
外科的切除が試みられますが、完全切除は難しい場合が多いです。
抗がん剤や放射線治療で腫瘍進行を抑制し、症状緩和を図ります。
緩和ケアを含む総合的な治療で、QOLの向上を目指します。
【予後】
腫瘍は進行が早く、予後は一般的に不良とされています。
治療による延命効果は限定的で、再発リスクが高いです。
早期発見と迅速な治療が重要ですが、全体の生存期間は短い傾向です。
症例
8歳 未去勢雄 ミニチュアシュナウザー
突然倒れて嘔吐したとの主訴で来院
身体検査で可視粘膜が蒼白であり、心音が微弱だったため心エコー検査を行い心嚢水貯留を確認した
同時に心臓に腫瘤が形成されていることを確認したが外科切除が難しいため
抗がん剤による緩和療法を継続し4カ月間生存中
なかなか厳しい病気ですが、お困りの方はご相談ください。
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