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【病態】
犬の異物誤食は、食べ物以外の物品を口にし、消化管内に取り込んでしまう状態を指します。布製品、玩具、プラスチック、骨、金属片などさまざまな物が原因となり、特に若齢犬や好奇心の強い犬で多くみられます。異物が胃や腸に停滞すると、消化管の閉塞や穿孔、壊死を引き起こすことがあり、重症例では腹膜炎や敗血症に至ることもあります。
【診断】
診断は病歴の聴取と身体検査をもとに行います。嘔吐、食欲不振、腹痛、元気消失などの症状がみられることが多く、画像検査が重要となります。X線検査では金属や骨などの高吸収物質を確認できますが、布やプラスチックなどは描出されないこともあります。その場合、超音波検査や造影検査を併用して評価します。異物の位置や大きさ、消化管の状態を総合的に判断します。
【治療】
治療は異物の種類や位置、症状の程度によって異なります。胃内に存在し、形状が安全と判断される場合には、内視鏡による摘出が選択されることがあります。腸閉塞や穿孔が疑われる場合には、速やかに外科的手術を行い、異物の摘出と損傷部位の修復を行います。状態が安定している症例では、支持療法を行いながら自然排出を慎重に経過観察することもありますが、厳密な判断が必要です。
【予後】
早期に診断し適切な治療を行えば、予後は比較的良好です。しかし、発見が遅れ消化管障害が進行した場合には、治療が長期化し予後が悪化することがあります。再発防止のためには、誤食しやすい物品を生活環境から除去し、日常的な管理としつけが重要となります。
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