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PBFD(オウム類嘴羽病)のインコ 2024.06.05

【病態】

PBFDは、オウム科の鳥類に多く見られるサーコウイルスを原因ウイルスとする病気です。

症状として、羽毛の変色・脱落、くちばしの異常成長、免疫力の低下が挙げられます。この病気は、羽毛とくちばしの異常や脆弱化を引き起こします。

3歳以下の若齢鳥に多いとされており、セキセイインコ、コザクラインコ、ボタンインコ、マメルリハ、アキクサインコ、ヨウム、バタン類に感染が報告されています。

【診断】

PBFDの診断には視診、触診、血液検査及び検便(PCR)、羽毛検査を行います。

羽毛の状態やくちばしの異常を確認し、血液検査でウイルスのDNAを検出します。

【治療】

PBFDの治療は、症状の緩和と二次感染の予防が中心です。

ビタミンとミネラルの補給、抗生物質の投与、くちばしの定期的なケアを行います。ストレス管理のために、環境の改善も重要です。

急性感染を起こした症例では死亡するケースが多いです。

【予後】

治療により、PBFDの症状は改善されることがありますが、完治はしない疾患です。

ワクチンも国内には流通しておらず、免疫賦活剤による二次感染予防を行うことほかありません。

 

 

当院でも典型的な症状として来院された例はありませんが、健康診断として遺伝子検査を行った鳥さんで陽性例になった子が数羽います。

国内のセキセイインコの15-20%がウイルスを保有しているという報告もあります。

購入後の鳥さんは必ず、病院で健康診断を受けましょう。

 

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