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テンレックのヒゼンダニ症 2026.06.07

【病態】
テンレックのヒゼンダニ症は、ヒゼンダニの寄生によって発生する皮膚疾患です。皮膚に寄生したダニが角質層にトンネルを形成しながら増殖することで強い炎症を引き起こします。テンレックでは顔面や耳介周囲、四肢などに病変が認められることが多く、進行すると全身へ広がることがあります。

主な症状として、強い掻痒、フケの増加、脱毛、皮膚の肥厚、痂皮形成などがみられます。重症例では食欲低下や体重減少を伴い、二次的な細菌感染を併発することもあります。

【診断】
診断は皮膚病変の観察と皮膚検査によって行います。皮膚掻爬検査によりヒゼンダニや虫卵を確認することで診断しますが、寄生数が少ない場合には検出できないこともあります。そのため、臨床症状や治療反応を含めて総合的に判断することが重要です。

また、真菌症や細菌性皮膚炎、栄養性皮膚疾患などとの鑑別も必要となります。

【治療】
治療は駆虫薬の投与が基本となります。ダニの生活環を考慮し、複数回の治療を実施することが一般的です。二次感染が認められる場合には抗菌薬を併用し、強い炎症に対しては消炎治療を行うこともあります。

あわせて飼育環境の清掃や寝床材の交換を行い、再感染の防止に努めます。同居個体がいる場合には同時治療を検討することも重要です。

【予後】
適切な診断と治療が行われた場合、予後は良好です。しかし、重度の感染や二次感染を伴う症例では治療期間が長くなることがあります。また、環境中にダニが残存している場合には再発することがあるため、治療と並行した環境管理が重要です。

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