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【病態】
鳥のクラミジア症は、クラミジア・プシッタシによる細菌感染症で、人獣共通感染症としても重要な疾患です。インコやオウムなどの鳥類で多くみられ、感染した鳥の糞便や分泌物が乾燥し、エアロゾルとして吸入されることで感染が広がります。体内では呼吸器や消化器、肝臓など全身に広がり、慢性的な感染を呈することがあります。症状は多様で、元気消失、食欲不振、鼻汁、くしゃみ、下痢、緑色便、体重減少などがみられますが、無症状のまま保菌している個体も存在します。
【診断】
診断は臨床症状と検査結果を総合して行います。糞便や咽頭拭い液を用いたPCR検査により病原体の遺伝子を検出する方法が有用です。血液検査では炎症所見や肝機能異常がみられることがあります。排菌が間欠的であるため、単回検査では陰性となる場合もあり、複数回の検査が必要となることがあります。
【治療】
治療は抗菌薬の長期投与が基本となります。テトラサイクリン系抗菌薬が第一選択とされ、一定期間継続して投与する必要があります。治療中は再感染を防ぐために飼育環境の清掃と消毒を徹底し、同居鳥がいる場合には同時治療や隔離管理が重要です。また、人への感染リスクがあるため、取り扱い時には手洗いやマスク着用などの衛生対策が求められます。
【予後】
適切な治療を行えば改善が期待できますが、慢性化した症例では治療に時間を要することがあります。無症状キャリアが存在するため、治療後も再発や再感染のリスクがあります。人への感染予防の観点からも、早期診断と適切な管理が重要です。
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