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【病態】ハムスターの頬袋脱は、頬袋が口腔外へ反転して突出した状態を指します。頬袋は食物を一時的に貯蔵するための器官ですが、過度な頬袋への詰め込み、粘着性の高い食物の摂取、外傷、炎症、腫瘍などが原因となり発症します。脱出した頬袋は乾燥や外傷を受けやすく、時間の経過とともに浮腫や壊死を生じることがあります。
【診断】診断は視診によって比較的容易に行えます。口角から赤色から桃色の粘膜組織が突出していることが特徴です。診察では頬袋の損傷の程度や壊死の有無、感染の有無を確認します。また、頬袋内に異物や腫瘤が存在していないかも評価します。
【治療】発症早期で組織の損傷が軽度な場合には、頬袋を洗浄したうえで用手的に整復を行います。浮腫が強い場合には処置前に腫脹を軽減させる処置を行うことがあります。頬袋の損傷や壊死が重度の場合には、外科的に損傷部位の切除や頬袋摘出が必要となることがあります。併せて抗菌薬や鎮痛薬による治療を行います。
【予後】早期に治療を行った症例では予後は良好です。しかし、脱出した状態が長期間続いた場合には壊死や感染が進行し、外科的治療が必要となることがあります。また、頬袋内の腫瘍や慢性炎症が原因となっている場合には再発する可能性があります。頬袋の異常な膨らみや口元からの組織の突出を認めた場合には、早期の受診が重要です。
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