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ヘビのマウスロット(感染性口内炎) 2026.06.07

【病態】
マウスロットは、ヘビでよくみられる口腔内感染症で、感染性口内炎とも呼ばれます。不適切な温度管理や湿度管理、栄養不良、ストレス、口腔内の外傷などによって免疫力が低下した際に発症しやすくなります。口腔内に常在する細菌が増殖し、歯肉や口腔粘膜に炎症を引き起こします。

病態が進行すると口腔内に膿や壊死組織が蓄積し、顎骨への感染や骨髄炎を引き起こすことがあります。さらに重症例では全身感染へ進行することもあります。

【診断】
診断は口腔内検査を中心に行います。食欲低下、流涎、開口状態の増加、口腔内の発赤や腫脹、白色から黄色の滲出物などが認められます。

必要に応じて細菌培養検査や薬剤感受性試験を実施し、適切な抗菌薬を選択します。顎骨への波及が疑われる場合にはX線検査やCT検査を行い、骨融解や骨髄炎の有無を評価します。

【治療】
治療は口腔内の洗浄と壊死組織の除去、抗菌薬投与が基本となります。重度の症例では鎮静または麻酔下でデブリードマンを実施することがあります。原因となる飼育環境の問題を改善し、適切な温度や湿度を維持することも重要です。

食欲不振が続く場合には補液や栄養管理を併用し、全身状態の維持を図ります。

【予後】
軽度の症例では適切な治療によって良好な回復が期待できます。しかし、治療開始が遅れ顎骨への感染や骨髄炎を伴った場合には治療期間が長期化し、予後も慎重となります。

マウスロットは飼育環境の不備が発症に大きく関与する疾患であるため、適切な温度管理、湿度管理、定期的な口腔内チェックが予防に重要です。食欲低下や口元の異常に気付いた場合には、早期の診察を受けることをおすすめします。

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